初めまして、職人になって早8年。ハイブランド専門修理職人・リペアマイスターの荒木です。
当店でもっとも多いご依頼が、マルジェラ足袋シリーズの裏張りと呼ばれる、
靴裏の滑り止め補強です。
この記事では・・・
・なぜマルジェラの足袋シリーズは滑りやすいのか?
・滑り止め補強はどのように施すのか?
・滑り止め補強の注意点
・滑り止め補強を依頼した場合の費用・仕上がり日数
についてお話ししていきます。
目次
マルジェラの足袋シューズが滑って危ない!対策方法を教えてください!
マルジェラ足袋シューズの裏張り(滑り止め加工)実例
先日お越しになられたお客様からお預かりしたマルジェラの足袋ブーツですが、
お預かり時は新品でなく、一定期間使用されたものでした。
ということでしたので裏張り加工をさせていただきました。
▼お預かり時の状態
多少のキズはついていますが、このくらいは許容範囲です。
専用の滑りづらいソール素材を、お客様のブーツの形状や状態に合わせて緻密にカットし、
丁寧に手作業で貼りつけます。
仕上がりと見比べるとこの通り。キレイにフィットしていることがわかります。
(スライドして違いをご覧いただけます)
靴を裏返したりしない限りは見た目上の変化もなく、
私としても、足袋ブーツを購入されたら必ず施していただきたい加工となります。
マルジェラの足袋シューズは外出用に作られていない!?
意外と知られていない事実なのですが、
というと語弊を生むのですが・・・
マルジェラの発祥はフランス・パリであり、
日本のように電車移動+徒歩移動ではなく、車移動の文化であることから、
そもそも外を出歩くように作られておらず、建物内での着用を前提として作られています。
ゆえに、滑り止めなどの加工がされておらず、革のみの靴底となっております。
裏張りをお願いしてみたい・・・!職人を選ぶポイントは?
結論から言うと、経験の豊富な“職人”に任せるのが一番です。
他者批判などはもちろんしたくないので、名指しにはしませんが、
スピードを重視した業者はあまりオススメできません。
というのも、裏張り加工の失敗例としてよく起こるのが・・・
というもの。
裏張りのご依頼はチェーン店よりも職人がオススメ
実はこの裏張りという加工、しっかりと丈夫に定着させるにはそれなりの時間と手間がかかります。
チェーン店なんかでは、加工作業をアルバイトスタッフがやってたりもしますので、
裏張りをお願いする際の注意点としては・・・
あなたの大切な靴がもっと気持ちよく履けますように。業者選びのお力になれれば幸いです。
マルジェラ足袋シューズの裏張りの修理費用と日数は?
当店では一つひとつ手作業で、丁寧に時間をかけて作業を行っておりますので、
材料費高騰などもあり価格相場よりお高いですが、税込5,980円で承っております。
かかと部分にも裏張りをお付けする場合は+税込3,850円となります。
仕上がりまでの日数は10日〜承っております。
全国からご注文受付中!
全国からマルジェラの裏張りの修理承っております。お見積り・お問い合わせ後、商品をお送りください。
商品の状態を1つ1つ丁寧に、入念にご確認させていただきますのでご連絡までお時間をいただくことがございますが、ご了承ください。
その後、
・商品の状態のご説明
・必要な修理内容
・お見積もり
の上記3点を添えてご連絡いたします。
お客様の大切な商品を長持ちさせられるよう、まるで新品時のように蘇らせられるよう、
心を込めて全ての工程を1つ1つ手作業で丁寧に修理させていただいております。
どうぞ、安心してお任せくださいませ。