
Owner Craftsman
荒木 雅之 Masayuki Araki
修復歴15年。ハイブランド専門のリペアマイスター。
ヴァレクストラ特有の「黒いコバ」と「白革」のコントラストを崩さず、美しく復元する技術に定評があります。
Last Updated : 2025.12.23
憧れの「ヴァレクストラの白」。
汚れるのが怖くて、クローゼットに眠っていませんか?
イタリアの最高峰ブランド、ヴァレクストラ(Valextra)。
「イタリアのエルメス」とも称されるその魅力は、無駄を削ぎ落としたデザインと、独自の美しいホワイト(ペルガメーナ)にあります。
しかし、その美しさゆえに「黄ばみ」「黒ずみ」「色移り」が非常に目立ちやすく、多くの方が悩まれています。
実は、これらの汚れは市販のクリーナーや消しゴムでは落ちないことがほとんどです。
この記事では、他店では断られがちな「ヴァレクストラの白の染め直し」について、職人が詳しく解説します。
目次
「直営店」と「修理専門店」の対応の違い
「まずは直営店に相談しよう」と思われる方も多いですが、実は直営店と当店では「できること」が明確に違います。
お客様からよくお聞きする現状をまとめました。
| 比較項目 | 正規店(直営店) | 新宿御苑工房 |
|---|---|---|
| コバの修理 | 対応可能 (独自のコバ塗り直しは対応してくれることが多い) |
対応可能 (オリジナルに近い黒色で再加工します) |
| 革の染め直し | 対応不可(要確認) (「汚れ落としは不可」と断られるか、交換対応になる) |
対応可能 (全体を染め直して、汚れを隠蔽・復元します) |
| 納期 | 数ヶ月〜半年 (本国送りになる場合も) |
約1.5ヶ月〜2ヶ月 (国内の工房で職人が手作業) |
ヴァレクストラの直営店は「コバ」のメンテナンスは手厚いですが、「革表面の汚れ」に関しては、ブランドの品質基準上、染め直し(リカラー)を受け付けていないことが多いようです。
「コバは直せると言われたけど、肝心のバッグの黒ずみはどうにもならないと言われた…」
そんな時は、私たち修理専門店にお任せください。
なぜ、ヴァレクストラの「白」はクリーニングで落ちないのか?
「洗えば落ちるでしょ?」と思われがちですが、ヴァレクストラの白汚れはクリーニング(洗浄)だけでは落ちないことがほとんどです。理由は2つあります。
理由① 凹凸(シボ)に入り込んだ汚れ
ヴァレクストラの革(ソフトカーフスキンやグレインカーフスキン)は、繊細な凹凸加工が施されています。
この「溝」の奥に手垢やホコリが入り込むと、表面を拭いただけでは取れなくなってしまいます。
理由② 汚れではなく「塗装剥げ」
角が黒ずんでいる場合、それは汚れがついているのではなく、「白い塗装が削れて、下地の色(グレーやベージュ)が見えている」状態です。
これは洗っても直りません。上からもう一度「白」を塗る(染め直す)しか方法がありません。
【症例別】白のヴァレクストラ 修復ビフォーアフター
実際に当店で施工した事例をご覧ください。「染め直し」を行うことで、ここまで白さが蘇ります。
【事例1】財布・マネークリップの黒ずみ
毎日触れる財布は、手垢で黒ずみがちです。染め直しと同時に、ボロボロになりやすい「コバ」も再加工し、パリッとした印象に仕上げます。




悩んでいる方、無料診断いたします。公式LINEよりお写真お送りくださいませ。
【事例2】バッグ(イジィデ)の色移り・汚れ
白のバッグの天敵、デニムや洋服の色移り。クリーニングで落ちない頑固な色素も、上から白を重ねることで完全に隠蔽できます。


時間がかかる施工ですが、丁寧にお直しいたします。無料診断は公式LINEまで。
ヴァレクストラのイジィデの染め直しをご利用のお客様の声

「めっちゃ綺麗で感動です』とLINEでご返信いただきました。
多くのお客様にご好評いただいております。
なぜ、ヴァレクストラの「白」は他店で断られるのか?
正直に申し上げますと、ヴァレクストラの白(ホワイト)の染め直しは、業界でも「最高難易度」の修理です。
高い技術を持つ職人であっても、この案件を受けられる人間はごくわずかしか存在しません。
難易度が高い3つの理由
- ①「白」は誤魔化しが効かない
濃い色なら一回で染まる汚れも、白は透けやすいため、何層にも薄く塗り重ねる必要があります。しかし厚塗りすると革の風合いが消えるため、「薄く、かつ白く」仕上げる高度な技術と長い時間が必要です。 - ② 黒い「コバ」との境界線
ヴァレクストラの命である黒いライン(コバ)。白い塗料が0.1mmでもはみ出すと、製品の美しさが崩壊します。これを避けるためのマスキングと筆入れに、膨大な神経を使います。 - ③ 失敗が許されない素材
繊細なカーフスキンは、一度失敗するとやり直しが効きません。そのため、リスクを恐れて「ヴァレクストラの白はお断り」とする修理店がほとんどです。
修理料金について
当店では、手間と時間を惜しまず、純正に近いクオリティで復元するため、以下の価格設定とさせていただいております。
「安く直したい」という方には不向きですが、「本当に大切に使い続けたい」という方の期待には必ずお応えします。
| メニュー | 料金(税込) |
|---|---|
| ヴァレクストラ白 染め直し (クリーニング+全体補色+コーティング) |
55,000円〜 |
| 【推奨】防汚・撥水加工 ※白は汚れやすいため、施工時のガード加工を強く推奨します |
+8,800円 |
| コバ補修 ※ひび割れや剥がれがある場合のみ必要 |
+11,000円〜 |
※納期目安:約1.5ヶ月〜2ヶ月(時間をかけて丁寧に仕上げます)
【注意】自分でメンテナンスする時のNG行為
ヴァレクストラの白を綺麗に保ちたい一心で、間違ったケアをしてしまう方が増えています。
以下の行為は、修復不可能になるリスクがあるため絶対におやめください。
- ❌ 消しゴムで擦る:表面のコーティングが剥がれ、余計に汚れが付きやすくなります。
- ❌ アルコール除菌シートで拭く:革が溶けたり、シミになったりします。
- ❌ 市販の白いクリームを塗る:色が合わず、ムラになります。
お問い合わせ・写真診断
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